DPSJ ヒストリー(1): Perception PVR 時代

自己紹介

初めまして、DPSJ でプロモーションを担当している KUNInaka こと木村と申します。冬はスノーボード、夏は釣り、通年して観劇するのを趣味としています。アバターは 2 年前にスノボーでツェルマットへ行った時、マッターホルン前で撮影したお気に入りです。

DPSJ 創立年から所属し、いつの間にやら古株となってしまいました…。あまり DPSJ のことを知らない人のために、DPSJ の歴史を最初の記事にしたいと思います。

Digital Processing Systems

DPSJ は、Digital Processing Systems Japan の略ですので、Digital Processing Systems (以下 DPS)の日本支社またはそれに相当する会社だとお分かりになると思います。

DPS はカナダの会社で、「Personal TBC」(約 20 ~ 40 万円)という製品を生み出しました。この製品は PCI よりも古い ISA 拡張スロットに差すハードウェアです。Amiga 上で動作する NewTek VideoToaster (NewTek TriCaster の祖先)と一緒に使用することで、映像業界に画期的な進化をもたらしました。

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ビデオスイッチャーである VideoToaster は、それ自体はリーズナブルな価格帯でした。しかし、スイッチングをするためには TBC (タイムベースコレクタ)が必要で、プロ用機材である TBC は 1 チャンネル 100 万円ほど、つまり 4 チャンネルスイッチには 400 万円必要だったわけです。そこに「Personal TBC」はマッチして、多くの Amiga アーティストの間で絶賛されました。今でも Amiga を使ってイベント映像を流すという人もいます。

PAR & PVR

VideoToaster を使ったアーティストが増え、スイッチするだけでなくフライングロゴを制作できるようになると、CG アニメーションも制作されるようになりました。その技術を活かしたのが、某 TV 局で朝に放送されていた子供向け人気番組です。いつしかフライングロゴを作る機能は LightWave 3D となって現在も多くの CG アーティストに愛されています。

VideoToaster のスイッチャーとしての機能よりも CG の制作が注目されると、今度はレンダリングされた連番静止画を再生してベータカムに記録する作業が必要になりました。そこで DPS は「Perception Animation Recorder」通称 PAR (パー)をリリース。ここでも多くの CG アーティストの仕事を助けました。

PAR の技術をベースに、Windows NT で動作する「Percption Video Recorder」通称 PVR が誕生。モーション JPEG による圧縮を使ったビデオディスクレコーダーで、再生のみなら 20 ~ 30 万円で購入でき、当時は非常に高価だったハードディスクの RAID 構成を必要としないことで、CG アーティスト御用達カードとして支持されました。

未だに eBay で売られてたりすることに驚きます(@_@;)

Perception PVR は日本でも多くの CG アーティストの間で使用されはじめ、マーケティング、商流、保守サポートの提供を一元化することを目的として、1998 年に DPSJ が設立されました。

 

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