DPSJ ヒストリー(2): DIGITAL FUSION と VideoAction

前回までのあらすじ

DPSJ ヒストリー(1): Perception PVR 時代

 

DPSJ の元となった DPS (カナダ)社は、独自製品「Perception PVR」「Hollywood」の他に、ノンリニア編集ソフト「VideoAction」と合成・VFX ソフト「DIGITAL FUSION」(現 Fusion)を扱っていました。

VideoAction は元々アメリカのソフトウェア開発会社(名前忘れ)を DPS 社が買収したもので、Perception PVR の後継機である、リアルタイム・ノンリニア編集「Perception RT」に付属される編集ソフトとして「VideoAction RT」となりました。日本には別ルートで輸入されていた「SPARK」(IEEE 1394 カード)という製品にもバンドルされていたかと思います。

DIGITAL FUSION は、今も現存し開発を続けている eyeon Software (アイオン・ソフトウェア)社に DPS 社が出資して子会社としたものです。当時の DIGITAL FUSION はバージョン 2.0 ~ 2.5、ちょっと変わったインターフェースでした

この独特なインターフェースは、よく「水道管ゲームですか ?」とか「おもちゃみたい」と言われたものです (´Д⊂

ですが、当時でも解像度フリーであったり、64 ビット色深度など高性能だったため、映画「アルマゲドン」の数カット(シャトル打ち上げシーンなど)でも使用され、実際にアルマゲドンのコンポジションを行った VFX スーパーバイザーを日本に招いてセミナーも行いました。宇宙飛行士という設定で、大きなヘルメットを小脇に抱えて登壇したのは良い思い出です。

ミニ情報) アルマゲドンの主題歌 PV で、最初に右上に消えていく隕石にバンドのロゴが貼られてます

DIGITAL FUSION はバージョン 5 から「Fusion」と名を変え、まもなく Fusion 7 がリリースされる見込みです。

 

Perception RT はそれまで “ノンリニア” = “レンダリング” と思われていた時代に、トランジションエフェクトをレンダリングなしに再生できるというソリューションでした。PC に搭載するのは、フルレングスの PCI カードを 3 枚、それらを専用バスで接続するというものでした。

Perception RT の販売が開始してしばらくした後、次の製品開発が始まったことが知らされ、2 ~ 3 年後にはリリースできるだろうと聞いていました。翌年の NAB で DPS 社は新製品を発表したのです。

予定より 1 年以上早く誕生した製品、それは、「dpsReality」です。

 

(つづく)