Metus INGEST & Skeed File Messenger 活用事例: 東京フイルム・メート

スポーツコンテンツ

東京フイルム・メートは、プロフェッショナルスポーツのライブ中継からポスプロ業務に携わっています。一部のスポーツコンテンツは、注目される試合だけをピックアップするものではなく、全試合を対象にライブ中継や SNS、Web 向けコンテンツ制作、放送向けのニュースクリップ制作業務を行っています。膨大且つ緻密さが要求される業務を遂行するため、東京フイルム・メートでは Metus 社の Metus INGEST (メタス・インジェスト)と Skeed 社の Skeed File Messenger (スキード・ファイルメッセンジャー)を活用しています。

システムの導入選定だけでなく、実際の業務にも携わっている東京フイルム・メートの笹川氏と小西氏に話を伺いました。

東京フイルム・メートについて:

私たち東京フイルム・メートは、主にスポーツ番組を取り扱うテレビ番組制作会社です。

1976年に、フジテレビが制作するスポーツ番組の撮影・編集までを一手に引き受け、スポーツに係わる多岐な業務を一貫して行うようになり急成長を遂げました。

2015年、長年のパートナーであった(株)フジテレビジョンの完全子会社として、新たなスタートをきり、これを機に、将来に向けた事業分野へも大胆に挑戦していきます。

東京フイルムメート HP

http://www.tfm-sports.co.jp/

課題・要件

追っかけ編集を実現する編集システムの構築
コンテンツを全ての地上波・BS・CS 局へ IP ファイル配信する
上記を満たし、限られた予算、短納期で達成

追っかけ編集

追っかけ編集対応のシステムは色々あれど…

ポスプロ業務の中で、試合を再編集してニュースクリップを制作する作業があります。一日に 10 試合近く開催される競技もあるため、非常に短い時間内での編集作業が求められます。そのため、追っかけ編集が可能な編集環境を構築することは重要な要件でした。

追っかけ編集を可能にするインジェストシステムがいくつか存在しますが、予算に見合ったものを見つけることができませんでした。追っかけ編集機能を実現するために、ストレージなど付随する機器やオプションによって、予算よりも上回ってしまい悩んでいました。

タイムリミットが迫っていたこともあり、Metus INGEST のことを聞いた次の日には実機のデモを見に行ってました。要求を満たすように予算内で収まるよう構築してもらい、非常に短い納期にも対応してもらえましたので Metus INGEST に決めました。この機敏な対応も決め手の一つだったと言えます。

笹川 夏樹 氏

(東京フイルム・メート、執行役員 編集部 部長):

システム導入期限が迫る中、短納期且つ予算内に収まる追っかけ編集を実現するインジェストシステムを探すのは非常に困難でした。

Metus INGEST はストレージなどの周辺機器を柔軟に選択できたので、必要十分な機能・性能を満たしつつコストを抑えることに成功しました。

チャレンジ

今回のシステム導入で最も大きなチャレンジだったのが、IP ファイル配信です。現在も電波を利用するタワー分岐がメジャーな配信方法ですが、今回のプロジェクトでは IP ファイル配信によって国内全ての地上波・BS・CS 局にコンテンツを配るという完全なファイルベース化へのチャレンジに挑みました。

コンテンツのメディアファイルは放送用ですので 1 ファイルごとのサイズが大きく、さらに複数個を同時に各局へ確実に配信しなくてはなりません。機器の選定には実績を重要視しましたが、こちらも限られた予算の枠に合うよう Skeed 社の Skeed File Messenger を選びました。

現在 Metus INGEST によってインジェストされたクリップは、同時に最大 4 台の編集システムで追っかけ編集に活用されています。ビデオキャプチャをしている最中から編集作業を開始できるのは、大きなアドバンテージです。特に即時性を求められるスポーツコンテンツの編集作業にはマストな機能と言えるのではないでしょうか。

IP ファイル配信も順調に稼働しており、プロジェクト当初は確実に配信を行えるのか不安で一杯でしたが、ひとまずホッと一息ついているところです。

小西 浩二郎 氏

(東京フイルム・メート、編集部 副部長):

放送向けのメディアファイルを日本全国に配信するため、IP ファイル配信環境の構築・運用に関しては正直不安で一杯でした。

Skeed File Messenger は不安を払拭し、私たちのチャレンジを成功に導いてくれました。

課題と展望

編集システムが 4 台稼働状態にありますが、4 台同時に作業を行うとネットワーク(LAN)のトラフィックが限界に達してしまうため、ネットワークの高速化を検討しています。

システムの安定性を確保するため、Metus INGEST は編集用フォーマットだけを生成しています。将来的には他フォーマットも同時に複数生成できる能力を活かして、業務の簡略化を図れるのではないかと考えてます。

IP ファイル配信に関しては送受信が確実に行えることが確認されました。使い勝手に関しては情報を集めているところで、今後の改善でより効率的な運用を実現できると感じています。

仕様 & 特長

3 台の Metus INGEST で、同時に HD-SDI 入力 9 チャンネルをキャプチャ
放送品質 MXF XDCAMHD でレコーディング
IP ベースのリモート制御と監視で一元化
Skeed File Messenger から各局へファイルを一括配信

システム概略図

取材協力: 株式会社 東京フイルム・メート

取材・文・レイアウト・Metus 販売元: 日本デジタル・プロセシング・システムズ株式会社

協力・Skeed 販売元: 共信コミュニケーションズ株式会社