ロンドン・ビジネス・スクールのアクティブラーニング環境を支える Media over IP
(2026 年 7 月投稿)

ロンドン・ビジネス・スクール(以下、LBS)では、毎年 12,000 人を超える学生やビジネスリーダーが学位課程やエグゼクティブ教育プログラムに参加しています。また、これまでに 155 か国以上から 45,000 人を超える卒業生を輩出しており、多様なバックグラウンドを持つ人々が学ぶ、国際色豊かな教育環境を強みとしています。
LBS は、個人の成長を支援するだけでなく、ビジネスや社会に変革をもたらすリーダーの育成を理念に掲げています。その実現に向けて、学生同士や講師との活発な交流を促進するとともに、新たなアイデアやイノベーションが生まれる学習環境づくりを重視しています。
課題
2018 年、LBS はロンドン中心部のリージェンツ・パークキャンパスに、新たなアクティブラーニング教室を整備するプロジェクトを開始しました。
プロジェクトでは、システムインテグレーターである GV Multimedia と密接に連携し、複数メーカーのソリューションを実際に導入・評価できるパイロット教室を構築。数か月にわたる検証を経て、最終的に AV over IP ソリューションである WolfVision の「vSolution MATRIX」を採用しました。
vSolution MATRIX は、複数の WolfVision Cynap および Cynap Core を活用し、標準的なネットワークインフラ上で映像・音声を複数のディスプレイ間へ柔軟に共有できるソリューションです。
LBS では、16 か所の学生用ワークステーション(各 2 画面構成)に、それぞれ 2 台の Cynap Core を設置。さらに、講師用として Cynap を 1 台、授業の録画・収録用として追加の Cynap を 1 台導入し、アクティブラーニングに最適な教育環境を構築しました。
このアクティブラーニング教室は、用途に応じて 2 つの運用モードを切り替えることができます。
「Classroom Mode(クラスルームモード)」では、講師が教室全体を管理し、教材やプレゼンテーション資料を各学生席の左右いずれか、または両方のディスプレイへ配信できます。一方、「Student Mode(学生モード)」では、学生が各ワークステーションを独立して利用し、グループごとのディスカッションや共同作業を行うことが可能です。
LBS では、BYOD(Bring Your Own Device)を推進しており、学生は自身のノート PC やタブレット、スマートフォンなど、さまざまなデバイスを授業で活用しています。Cynap Core は AirPlay、Miracast、Chromecast などのワイヤレスミラーリングに標準対応していますが、LBS では必要に応じて HDMI による有線接続にも対応できる環境を求めていました。
一方で、講師用のシステムには 2 系統の HDMI 入力が備わっていたものの、学生用ワークステーションに設置された Cynap Core には HDMI 入力インターフェースが搭載されていませんでした。そのため、学生が持ち込んだデバイスを有線で接続するための仕組みをどのように実現するかが、新たな課題となっていました。
課題解決の糸口
WolfVision は、LBS が求めていた HDMI による有線接続を実現するため、Magewell の **USB Capture HDMI** を採用しました。
USB Capture HDMI は、ドライバーのインストールが不要なプラグアンドプレイに対応しており、接続するだけですぐに利用が可能で、また、幅広い映像信号との高い互換性に加え、入力信号を自動で検出する機能を備えているため、複雑な設定を行うことなく、安定した HDMI 入力環境を実現します。
これにより、学生はノート PC やタブレットなどのデバイスを HDMI ケーブルで簡単に接続できるようになり、ワイヤレス接続だけでなく、有線接続にも柔軟に対応できる学習環境が整いました。

LBS では、この USB Capture HDMI を活用することで、Cynap Core の USB 3.0 ポート経由で HDMI 映像を vSolution MATRIX に取り込めるようになりました。これにより、ワイヤレス接続に加え、HDMI による有線接続にも柔軟に対応できる学習環境を実現しています。
現在では、教室内に設置された 32 台すべての Cynap Core システムに USB Capture HDMI が導入されており、学生はノート PC をはじめとする HDMI 対応デバイスを簡単かつ確実に接続できるようになりました。その結果、デバイスを問わずスムーズに映像を共有できる、利便性の高いアクティブラーニング環境が構築されています。
導入効果

USB Capture HDMI は学生用ワークステーション内に設置されており、利用者の目に触れるのは接続用の HDMI ケーブルだけです。そのため、教室のデザインや使い勝手を損なうことなく、シンプルで直感的な接続環境を実現しています。
導入後も USB Capture HDMI は安定した動作を維持しており、毎週このアクティブラーニング教室を利用する数百名の学生や受講者に対して、トラブルのない快適な映像環境を提供し続けています。
LBS でインフラおよびメディアサービス部門の責任者を務める Wayne Buttigieg 氏は、次のように述べています。
Magewell の USB Capture HDMI は、WolfVision の Cynap Core とシームレスに連携し、学生はワイヤレス共有だけでなく、HDMI による有線接続も利用できるようになりました。これにより、アクティブラーニングプラットフォームをより柔軟に活用できる環境が実現しています。
Magewell 製品の導入は非常に満足のいくものでした。USB Capture HDMI は操作がシンプルで使いやすく、これまで極めて高い信頼性を発揮しています。
最後に
何よりも重要なことは、この学習環境が、LBS の教育現場に期待どおりの成果をもたらしていることです。LBS で 教育イノベーション・デザイン推進部門のアソシエイトディレクターを務める Michele Asbury 氏は、次のように語っています。
私が関わってきた学生や教員から寄せられるフィードバックは、非常に好意的なものばかりです。教員は、このシステムが授業にもたらす価値を高く評価しており、学生からの反応も非常に良好です。学習体験の向上はもちろん、授業そのものの質を高める大きな効果があると実感しています。
使用されたソリューション
ロンドン・ビジネス・スクールについて

ロンドン・ビジネス・スクール(London Business School:LBS)は 1964 年に設立された大学院レベルのビジネススクールであり、世界有数のビジネススクールとして高い評価を受けています。MBA、修士課程、博士課程に加え、エグゼクティブ向けの短期教育プログラムなど、幅広いビジネス教育を提供しています。
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