ENGSoft は、ENG ファイルをシンプル且つダイレクトにポストプロダクション環境へインポートできるソフトウェアです。この新しいソフトウェア・アプリケーションは、MXF メディアファイルを Avid 編集者に素早く且つ効率的に転送するだけでなく、ジャーナリストやプロダクションチームが全ての ENG 素材を集約化できます。ENGSoft の簡単なインターフェースは、制作プロセスに関係する誰でもすぐに使えるようになります。コンテンツの転送を最適化し、テープレスワークフローにおける先進のメタデータ管理を行える、シンプルでスマートなツールを提供する新しいソリューションです。
主な特長
- MPEG2、および MPEG-4 AVC SD / HD 4:2:0 / 4:2:2 の 8 ビットおよび 10 ビットエンコーディング
- 単一ソースからデュアル独立エンコーディング機能
- 幅広い SD / HD 形式をサポート
- 最大 8 本のステレオまたは 16 本のモノラルチャンネルを音声エンコード
- Zixi パケットロス耐性技術に対応(Ellipse 3102 with Zixi Embedded)
- 低遅延モード
- DVB-S および DVB-S2 をサポートする内蔵モジュレータ(最大ロールオフファクタ 5 %)
- L-band、IF、DVB-ASI 同時出力
- 前面パネルコントローラとウェブベースの管理ツールで簡単操作
- BISS スクランブリング
- 1:1 スタンドアロン冗長性
- ASI カスケーディング
- 迅速な起動
ビジネス面でのメリット
自然な映像品質
AVC HD 4:2:2 10 ビットのエンコーディングの使用により極めて鮮明な映像の伝送が可能となり、お客様への最高品質の映像の提供が強化されます。
事業拡大に合わせた拡張性
ファームウェアのアップグレードにより、Ellipse 3000 エンコーダには映像コーデックやフォーマットを追加することができます。柔軟な運用と事業運営の継続に寄与すると共に、システムの価値を高める拡張性と移行能力を提供します。
初期投資と運用コストの軽減
Ellipse 3200 にはモジュレータが内蔵されているため、衛星アップリンクに必要な高価な機器を別途購入する必要はありません。 また、高度なコード技術を活用する DVB-S2 テクノロジーによりスペクトル効率が向上し、DVB-S と比較して、最大 30% 帯域幅を節約することが可能です。さらに、Ellipse 3000 シリーズの両エンコーダは、コンパクトな設置面積と低消費電力により運用コストを節約できます。
統合冗長パスサポート
L-band、IF、DVB-ASI への同時出力により、Ellipse 3000 エンコーダはリンク障害が発生した場合に、代わりの配信チャンネルを提供することができます。
多重化機能搭載
単一の「マスター」エンコーダにより、最大 50 Mbps の「スレーブ」エンコーダからコンテンツを一つの MPTS 出力に集約することができ、外部多重化装置を導入する必要はありません。
End-to-End のコントリビューションソリューション
Ellipse 3000 デコーダは、Harmonic 社の ProView 8100 統合受信デコーダを完璧に補完します。 Ellipse 3000 で AVC HD 4:2:2 10 ビットのビデオを圧縮し、ProView 8100 で同一のサンプリングレートとビットレートで復元すると、ほとんどロスのない映像品質の提供が可能なコントリビューションワークフローを構築できます。
コンテンツ保護
Ellipse 3000 エンコーダは、業界標準 BISS (Basic Interoperable Scrambling System)モード 1、および BISS-E 暗号化技術で信号の傍受を防止します。
技術的メリット
映像エンコード
業界最先端の集積回路による圧縮技術を利用し、Ellipse 3000 エンコーダは、CABAC (Context-based Adaptive Binary Arithmetic Coding)により、最大データレート 80 Mbps で高品質な圧縮を提供します。 二重独立エンコーディング機能により、単一のソースから HD AVC 4:2:2 および SD MPEG-2 など 2 種の異なったコーデックへのエンコーディングが可能となります。
音声エンコード
Ellipse 3000 エンコーダは、4 本の AES / EBU 埋め込みステレオペア、2 本のアナログステレオペア、または 4 本のモノラルチャンネルを標準でサポートしています。 オプションの音声拡張モジュールを追加すると、8 本のデジタルまたはアナログステレオペア、または 16 本のモノラルチャンネルをサポートできます。 内蔵サンプルレートコンバータ(SRC)と高度なコーディングスキームにより、幅広いサンプリングレートで、信頼性の高い高品質な音声エンコーディングを実現します。
低遅延
Ellipse 3000 エンコーダの低遅延性により、現場とスタジオのタレント間の切替えの際に伴いがちな、ぎこちない中断を排除します。この機能はすべてのエンコーディングモードで利用できます。
簡単操作
Ellipse 3000 は前面パネル操作メニューやウェブ GUI により操作でき、そのシンプルなメニュー構造はコントリビューション分野に最適化されています。また、頻繁に使用する運用に欠かせない操作はホットキーで利用できます。
プラグ・アンド・プレイ
Ellipse 3000 は起動時間が短く、導入してすぐに使用開始できます。また、設定プリセットを利用して、複数のユーザー設定を保存し、簡単に読み込むことができるため、放送開始までの時間を短縮できます。 例えば、4:2:2 低遅延モードと 4:2:0 モードの間の切替えは、GUI で操作することができ、プロダクション設定を手動で変更する必要はありません。
パケットロス耐性
IP ビデオの利用時には、Ellipse 3000 エンコーダは SMPTE 2022 プロトコルを利用し、トランスポートストリームに前方向誤り訂正(FEC)パケットを挿入することにより、パケットロスを最小限に抑えます。 これらの挿入パケットは、受信機器により失われたパケットを検出するために使用され、パケットロスが発生した場合は、自動的に復元を行ないます。
さらに、Ellipse 3102 with Zixi Embedded は Zixi 技術を追加することでパケットロスだけでなく、さらにレイテンシーやジッターへの耐性能力も得ることができます > 詳しくはコチラ
複数のサービスに対する効率的なマルチキャスト
Ellipse 3000 エンコーダは、単一番組のトランスポートストリームを複数作成し、さらに 16 の異なったポートや IP アドレスにマルチキャストをすることができます。 各 SPTS にそれぞれ PSI が生成されます。
衛星経由で高速データ伝送
Ellipse 3200 エンコーダは、ETSI EN301 192 DVB MPE エンコーディングにより、最大 20 Mbps のデータ転送に対応し、MPEG-2 トランスポートストリームを利用した衛星経由の IP パケット伝送を可能にします。
変調出力
Ellipse 3200 内蔵のモジュレータは、QPSK、8PSK、16QAM、16APSK の信号空間ダイヤグラム(コンスタレーション)による、DVB-S / S2 / DSNG に対応します。 本エンコーダは、アップコンバータに直接入力できる IF および L-band 出力をサポートし、非常にコンパクトなアップリンクパッケージを提供します。 内蔵モジュレータは、15%、10%、および 5% の標準および拡張ロールオフファクタをサポートし、非常に効率的なトランスポンダ帯域幅の利用を可能にします。
L-Band モニタリング
Ellipse 3000 エンコーダの L-band モニタリング出力により、変調情報を伝送中に、現場でリアルタイムでモニタリングできます。
コンパクトな設置面積
Ellipse 3000 エンコーダは、RU 一つ分のみを専有し、上下に換気用スペースを必要としません。設置場所の節約と消費電力の軽減に貢献します。
Zixi 対応
Zixi とは
Zixi (ジクシー)は、インターネット及び閉域網における、レイテンシー(遅延)やパケットロス(データ欠損)、ジッター(映像音声乱れ)を解決することによって、IP ネットワークに、放送品質の配信および伝送を実現させるソフトウェアシステムです。モバイル、放送、スポーツ、ライブイベント、エンタープライズ等において、安定した配信や伝送を可能にする革新的ソリューションと言える Zixi は、既に 100 社以上が導入、放送品質の IP ビデオストリームの配信および伝送の実績を持ちます。
Zixi の有無による映像比較
Zixi なし | Zixi あり |
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動画の蓄積に少々時間を要しますので、しばらくお待ちください。
Harmonic + Zixi ソリューション
Harmonic 社のコントリビューションエンコーダ「Ellipse 3102」とデコーダ「ProView 8130」に Zixi テクノロジーを搭載させることで、一般のインターネット回線上であってもストリームデータを安定化させ、拠点間同士または複数拠点への伝送をセキュアかつ高品質にします。
仕様
映像
映像圧縮 | MPEG-2 SD | 4:2:0 4:2:2 |
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MPEG-2 HD | 4:2:0 4:2:2 |
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MPEG-4 AVC | 4:2:0 SD 4:2:2 SD 8/10 ビット 4:2:0 HD 4:2:2 HD 8/10 ビット |
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プロファイルとレベル | MPEG-2 | MP@ML M@HL |
MPEG-4 AVC | [email protected] [email protected] |
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[email protected] | ||
映像フォーマット | PAL NTSC |
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解像度 | 480 (NTSC) | 自動, 720x480, 704x480, 640x480, 544x480, 528x480, 480x480, 368x480, 352x480, 352x240 |
576 (PAL) | 自動, 720x576, 704x576, 640x576, 544x576, 528x576, 480x576, 368x576, 352x576, 352x288 | |
720p | 自動, 1280x720, 960x720, 640x720 | |
1080i | 自動, 1920x1080, 1440x1080, 1280x1080, 960x1080 | |
MPEG-2、MPEG-4 前処理 | シーンカットの検出 アナログ/デジタル時間ベース補正(TBC)による RAW VTR 出力処理 フレームの自動サイズ変更 動き補償時間フィルタ ノイズ低減フィルタ 低域パスフィルタ |
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MPEG-4 AVC 映像インループ処理 | モザイク(ブロック)解除 |
音声
チャンネル数 | 標準 | 4 本のAES / EBU ステレオペア(埋め込み)、2 本のアナログステレオペア、4 本のモノラルチャンネルのいずれか |
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(音声拡張モジュールによる) | 8 本の AES / EBU ステレオペア(埋め込み)、8 本のアナログステレオペア、16 本のモノラルチャンネルのいずれか | |
音声フォーマット | 標準 | MPEG-1 Layer 2 Dolby® Digital (AC-3) 5.1 パススルー |
オプション | AC-3 2.0 MPEG-2 AAC LC MPEG-4 HE-AAC v1, v2 リニアオーディオパススルー Dolby-E パススルー |
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動作モード | ジョイントステレオ、シングル・チャネル、デュアル・チャネル | |
サンプリング周波数 | 32、44.1、48kHz 内蔵サンプルレートコンバータ(SRC) |
映像および音声入力
映像 | 複合 (PAL / NTSC) SD-SDI (SMPTE-259M)および HD-SDI (SMPTE-292M) 映像ループスルー(SDIのみ) |
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音声 | XLR バランス入力 4 本 ターミナルブロック入力 8 本(オプション) |
DVB-ASI | エンコーダカスケード接続用多重化装置内蔵カスケード用パッシブループスルー |
同期ロック | ループスルー機能付ブラックバースト |
データ | 最大115 Kbaud の非同期 RS-232 MPE (複プロトコルカプセル化)最大 20 Mbps |
映像および音声出力
DVB-ASI | 出力レート | 350 ~ 145 Mbps |
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コネクタ数 | Ellipse 3100 の場合、3 Ellipse 3200 の場合、1 |
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DVB スクランブリング(オプション) | BISS モード1、BISS-E | |
IP 出力 | デュアルギガビット Ethernet 出力、RJ-45、自動ネゴシエーション 自動 MDI/MDIX クロスオーバー UDP/RTP TOS、TTL 設定値 SMPTE-2022 FEC(オプション) M-SPTS 対応(オプション) |
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G.703 | 接続 | DS3 |
ポート数 | 2基 | |
出力データレート | 44.736 Mbps | |
レベル(コンプライアンス) | ITU-T G.823/G.824 ANSI T1.102-1993 | |
インターフェイス | B3ZS |
衛星モジュレータ出力(Ellipse 3200 のみ)
L-Band | DVB-S EN 300-421 | QPSK |
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DVB-DSNG EN 210 301 (オプション) | QPSK, 8PSK, 16QAM | |
DVB-S2 EN 302 307 (オプション) | QPSK, 8PSK, 16APSK | |
周波数 | 950-1750 MHz (50 Hz ステップ) | |
シンボルレート | 50ksps ~ 15MSPS | |
ロールオフファクタ | 15%, 10% and 5% | |
出力 | -50 dBm ~ -7 dBm (0.5 dB ステップ) | |
スプリアスレベル | -65 dBc @ -10 dBm | |
モニタリング出力 | -45 dBm | |
モニタリング出力周波数 | 送信周波数 | |
機能 | 固定コードレート変調(CCM) 16KB、64KB FEC ブロックサポート パイロットモード 外部ブロックアップコンバータ(BUC)対応 BUC への DC フィード最大 24 VDC 400 mA 選択可能な 10MHz のリファレンスクロック(バンド内または外部) |
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IF | DVB-S EN 300-421 | QPSK |
DVB-DSNG EN 210 301 (オプション) | QPSK, 8PSK, 16QAM | |
DVB-S2 EN 302 307 (オプション) | QPSK, 8PSK, 16APSK | |
周波数 | 50-180 MHz (1 kHz ステップ) | |
出力 | -30 dBm ~ 5 dBm (0.5 dB ステップ) | |
スプリアスレベル | -65 dBc @ -10 dBm | |
選択式出力インピーダンス | 50 Ω / 75 Ω | |
L-Band モニタリング出力電源 | -45 dBm | |
L-Band モニタリング出力周波数 | 1080 MHz |
システム管理
リモート | ウェブベースの管理、SNMP |
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ローカル | クイックアクセスキーと英数字キーパッド付ローカルグラフィカル前面パネル |
ソフトウェアのアップグレード | FTPによる |
ドライ接点アラーム(GPI) | 各種状態やエラーのための単一出力 |
プリセット | 最大 60 種の設定 |
電源
入力電圧範囲 | 90 ~ 260 VAC -48 DC (オプション) |
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消費電力 | 最大 88 W 最大 100 W (BUC 用 DC 電源供給付) |
物理諸元
寸法(幅 × 高 × 奥行き) | 17.1 in x 1.75 in x 19.1 in (1 RU) 43.9 cm x 4.4 cm x 48.9 cm |
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重量 | 10 lbs / 6 kg |
環境関連
動作温度範囲 | +32º ~ +122º F 0º ~ +50º C |
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保存温度範囲 | -4º ~ +158º F -20º ~ +70º C |
動作湿度 | 85%(結露しないこと) |
電磁適合性 | FCC part 15 EN 55022, EN 55024 |
安全基準 | EN 60950 RoHS 指令 2002 / 95 / EC |