AutoFix

 

AutoFix 製品はスタンドアローンでのソフトウェア提供を終了し、Aurora 製品のオプションとしての提供となりました。

 

AutoFix とは

2012 年 10 月 1 日よりNAB技術規準T032 「テレビ放送における音声レベル運用規準」が実施されます。そのためコンテンツファイル内にあるオーディオを、ラウドネスメーターで計測し、ARIB TR-B32 に適合しているか否か判別する必要があります。適合していなかった場合は、ラウドネスの値を調整し校正しなくてはなりません。「AutoFix」は、この問題に対処すべく開発されたソフトウェアです。大きな特長は、対象となるファイルを直接読み込み、ラウドネスを計測します。その結果、適合しない箇所は規格に準拠するよう、複雑な設定なく自動的に校正してファイルを出力し、レポートの出力が可能です。ラウドネス対策の即戦力、それが Auto Fix です。

ラウドネスメーター機能と校正機能

  • 校正処理後の計測値をレポートとして出力可能
  • 適合させたいファイルを読込んで出力するだけ

下図は AutoFix 処理前のファイルと、AutoFix 処理後のファイルを、日本ラウドネスメータ協議会が提供する「T032 適合判定ソフト」にて分析した結果です。簡単操作で適合します。

幅広い規格・コンテナ・コーデックに対応

  • 検査・校正用にオーディオの抽出やフォーマット変換は不要
  • コンテナやコーデックの複雑な設定も一切不要
  • 対応規格
    ARIB TR-B32、ATSC A/85(CALM)、EBU R128、ITU-R BS.1770-2
  • コンテナ
    トランスポート/プログラム・ストリーム、MXF(OP-Atom、OP-1a、OP-1b)、MP4/MOV、WAV、GXF/LXF
  • オーディオコーデック
    PCM(BWF、AES、RAW)、AAC、MPEG(CBR)、AC-3(Dolby D、Dolby D+)、Dolby E

※)AC-3(Dolby D、Dolby D+)、Dolby E は別売オプション

自動処理でスムースなワークフロー

  • 単独使用も、既存のワークフローに組込むことも可能
  • ウォッチフォルダ機能を使って簡単自動化!

ウォッチフォルダにコピーされたファイルを検知して、自動的に校正処理を行います。簡単に既存ワークフローへ組込むことができます。

高品質な自動校正機能

  • ソフト・ダイナミックレンジ圧縮による高品質な調整を実現

AutoFixのソフト・ダイナミックレンジ圧縮は、オーディオ内の規定から外れた箇所を、スムースなカーブを使って範囲内に圧縮する技術です。校正処理による音質の変化やノイズの発生を防ぎます。

多重化ではなく“再挿入”でコンテナファイル出力

  • 多重化処理によるコンテナファイルの破損を防ぎ、オリジナル性を維持します

AutoFixは、校正後に多重化してファイル出力せずに、オーディオのストリームだけを元のファイルに再挿入します。多重化処理によるリスク(メタ情報の損失や、絵音のずれ、字幕のずれ等)をなくします。

AutoFix 動作環境

CPU Corei5 プロセッサ以上
対応OS Windows 7 32 ビット / Windows 7 64 ビット / Windows Server 2008 R2