2023 年 NBA ファイナルのストリーミング視聴者数は昨年の 2 倍 [ NPAW Blog 翻訳 ]

2023 年の NBA ファイナルは、デンバー・ナゲッツが NBA 47 シーズンぶりの優勝を果たしました。デンバーの Nikola Jokić は、ドラフト最下位（2014 年 41 位指名）でファイナル MVP に輝いた選手となり、2023 年の大会は第 8 シードが登場する史上 2 番目の大会となりました。

6 月 1 日から 6 月 12 日にかけてマイアミ・ヒートとデンバー・ナゲッツが対戦した今年の 5 連戦は、ストリーミングプラットフォームの再生回数とユニーク視聴者数が前年の 2 倍以上という、別の面でも歴史的なものとなりました。

NPAW のグローバル顧客データによると、今年のファイナルは 2022 年と比較して再生回数（237 % 増）、ユニーク視聴者数（253 % 増）ともに 2 倍以上増加し、総再生時間は 82 % 増加しました。その週のストリーミングの記録を更新した 3 番目の主要スポーツイベントとして、ファイナルは、スポーツ視聴者の従来の放送からストリーミングプラットフォームへのシフトを裏付けるものとなりました。

2023 年ファイナル期間中、ストリーミングの消費量も過去 3 ヶ月の平均と比較して増加し、ライブスポーツのパワーを明らかにしました。また、再生回数は過去 3 ヶ月と比較して 31% 増加し、再生時間は 65% 急増し、ユニークユーザー数は 10% 増加しました。

しかし、ユーザー 1 人あたりの平均再生時間は 2022 年比で 19％減少していて、これはファイナルが他の重要なスポーツイベントと重なったことなどが原因であると考えられています。チャンピオンズリーグ決勝、Roland Garros（テニス全米オープン）、F1、Moto GP（オートバイレース世界選手権）は全て、NBA ファイナルの 1 ユーザーあたりの平均プレイ時間に影響を与えた可能性があると思われます。

2023 年ファイナルズの最終戦は、最も視聴された試合ではありませんでしたが、第 4 戦の再生回数が他の 4 試合の平均の約 2 倍と際立っていました。注目すべき視聴者数にもかかわらず、視聴者がこの試合に費やした時間は、残りの試合に費やした平均時間よりも短いという結果になりました。第 5 ゲームは最も高いエンゲージメントを誇り、平均プレイ時間とユーザー 1 人あたりの平均再生時間の両方が 43 %増加しました。

一方で、テレビは総再生時間の 40 ％を占め圧倒的な地位を維持しました。これは、視聴者の多くが大画面でライブのスポーツイベントを見ることを依然として好んでいることが明らかになりました。一方、スマートフォンの再生時間は 22％ と全体の 4 分の 1 近くを占め、持ち運びできるデバイスとしての利便性をアピールしています。

このデータは、スポーツのライブ視聴におけるテレビの人気を強調する一方で、代替のマルチタスク・デバイスとしてのスマートフォンの重要性も明らかにしています。このことから、ストリーミングプロバイダーは視聴者のために、さまざまなデバイスの選択肢の中で高品質の視聴体験を確保する必要があることが改めて示されました。

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