Skype 廃止、サービス終了後の選択肢は?
(2025 年 5 月投稿)
Microsoft からサービスを提供されているオンラインコミュニケーションツールである Skype は 2025 年 5 月に廃止されることが発表されました。
Skype は 音声通話やビデオ通話、チャット、ファイルの共有などが行える無料のアプリケーションで、世界中のユーザー同士が、コンピューターやスマートフォン、タブレットなどから利用でき、2004 年サービス提供開始された当時は無料で利用ができる画期的で革新的なオンラインツールでした。
無料で利用ができるオンラインツールのパイオニアである Skypeでしたが、利用が増加した他の競合サービス、Zoom、Google Meet、WhatsApp などの台頭により利便性の面で劣り、今回のサービス終了に至ったと考えられており、今日のコミュニケーションツール分野の競争の激化が如実に感じられ、その Skype のサービス終了を受け、多くの利用者に影響が出ると考えられており、サービス終了後の選択肢をどうするかを今まさにユーザーは問われています。
Skype の後継オンラインコミュニケーションツール

今回の突然の発表により「Skype に代わるサービスは?」「自分に合ったツールはどれ?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。Skype の後継候補として注目されているオンラインコミュニケーションツールを特長と共にご紹介します。
Microsoft Teams
Skype の実質的な後継ツールで、Skype を提供していた Microsoft 自身が主導するコミュニケーションプラットフォーム。チャット、ビデオ会議、ファイル共有などを統合したオールインワン型で、Office 製品との親和性が高いのが特長です。Skypeユーザーはそのまま移行できる仕組みが整っているため、最も選ばれる選択肢。
特長:Microsoft 365 との連携可能、会議録音・トランスクリプト機能
Zoom
シンプルで高品質なビデオ会議の王道とされておりコロナ禍をきっかけに一気に知名度を上げたオンラインツール。接続の安定性や画質の高さが魅力で、企業や教育現場での導入実績も多数。チャット機能も備えていますが、基本的には「会議」に強いツールです。
特長:大規模会議でも音声がクリア、ネット環境が多少不安定でも自動で最適化
Google Meet
Googleアカウントを持っていればすぐに使えるシンプルなビデオ通話ツール。Googleカレンダーと自動連携でき、会議の予定調整がしやすいのも魅力。Google Workspace を導入すれば、さらに高度な機能が利用可能。
特長:Google Workspace と連携、AIによるノイズ除去機能、色彩補正
実は個人の利用だけではなかった Skype
Skype といえば、個人間でのオンライン通話に使うツールという印象が強いかもしれません。しかし実は、Skype はニュース番組の中継など、テレビ放送の現場でも活用されていたことをご存知でしょうか。
かつて、遠隔地のゲストをスタジオと繋いで生放送に出演させることは、技術面・運用面の両方で大きな課題がありました。 その課題を解決する手段として注目されたのが、「Skype TX」や「Quicklink TX」といった、放送向けの専用ソリューションです。
これらは、世界中のSkypeユーザーとのビデオ通話をリアルタイムで放送番組に組み込むことを可能にするもので、画期的な仕組みでした。リモート出演や海外中継がスムーズに行えるようになり、Skypeは放送業界におけるリモート中継の先駆け的存在として多くの番組制作に貢献してきました。
しかし、今回の Skype 終了の発表を受け、これらのソリューションを使用していた放送局では、新たな代替製品の導入が急務となっています。特にリアルタイム性や映像・音声の制御といった放送レベルの要件を満たすシステムが求められており、今後の移行先に注目が集まっています。
異なる主要なオンラインツールを1つのプラットホームに集約、
Quicklink StudioEdge
弊社 DPSJ が取り扱う Quicklink(クイックリンク)社の新製品「StudioEdge(スタジオエッジ)」は、「Zoom」や「Microsoft Teams」など、広く利用されているオンライン会議ツールを統合し、放送局レベルのリモートコミュニケーションを可能にするソリューションです。リモートゲストは、PCやスマートフォンなどあらゆるデバイスのウェブブラウザから簡単に参加でき、専用アプリやソフトウェアのインストールは必要ありません。オペレーターは、ウェブベースの管理画面を通じて、ゲスト側のカメラ・マイク・スピーカーの選択や解像度の設定などを遠隔から一括で制御することが可能です。
現在、Skype のサービス終了を受けて、多くの放送局やポストプロダクションにおいて、代替となるオンラインツールの導入が急務となっています。
「Quicklink StudioEdge」は、高い信頼性とシームレスな接続性を備え、放送品質のビデオ通話環境を提供することで、そうした課題の解決をサポートします。本製品は、Microsoft Teams、Zoom、Quicklink StudioCall に対応しており、Skype サポート終了に伴う不安を払拭しながら、より進化したオンラインコミュニケーション環境の構築を支援します。