Aurora (オーロラ)は、制作ワークフロー内の設備として効率化という利点を安定して得ることのできる、自動ファイルベース QC ツールです。偽陽性を最小限に抑えること、人間の視覚との高度な相関関係に注目し、問題ではない事象を数多く示す検査レポートではなく、真の問題点にハイライトを当てるようにします。
ユニークな Aurora アーキテクチャと先進の CPU と GPU を使って、他のソリューションより多くのファイル形式をより速い速度で、並行して分析することができます。制作環境に合わせて簡単で実用的な操作とレビュー環境となるように、ユーザーインターフェースを構成することができます。
クリーンなインジェストをキープするために受入れ検査をしたり、視覚的・聴覚的なノイズを検出したり、一般的な編集時のエラーを見つけたり、放送や配信用の規格に適合しているか検査したりするソリューション、それが Aurora です。
次世代型自動ファイルベース QC ソリューション「Aurora」
高速な分析処理
Aurora (オーロラ)は、ユーザーが指定した CPU コア数全てに対して、スレッドをダイナミックに割り当てることができる最初のファイルベース QC 製品です。ハイエンドな仮想およびブレード環境下における性能とスケーラビリティに効果的です。Aurora のユニークな GPU によって高速化される処理能力と共に、高い CPU 配分または低い CPU 配分を使用することで、レガシーなデコード処理や検査アーキテクチャによって縛られることなく、QC スループットを有線の限界に近づけます。
分析の後に
Hydra Player (ハイドラプレイヤー)は、ファイルコンテナ内のあらゆるビデオエッセンストラックやオーディオエッセンストラック、またはアンシラリ / テキストを選択することが可能です。オーディオを正確に聴くため、オーディオサービスマップを使って、オーディオトラックにラップされたモノラルまたは AES をレイアウトに割り当てることができます。視覚化されたオーディオやメタデータや、ビデオ上のキャプション / サブタイトル / テキストを見ることができます。
素早いレビュー作業
Hydra Player は Aurora QC と連携して、QC イベントによって動作するプレイヤーにもなります。Aurora QC 検査レポート上の問題箇所をクリックするだけで、ダイレクトにそのフレームを表示してジョグ・シャトル操作でレビューできます。Hydra Review Bar (ハイドラ・レビューバー)では、QC に対する決定や注釈の追加操作ができ、全て Aurora QC XML レポートに追加されます。
ファイルベース QC の導入によって
- ビデオ/ オーディオの品質が許容範囲に収まっているか ? 目視確認の負担を大きく軽減します
- 作成されたメディアファイルが指定通りのフォーマットか ? 最早、現在生産されるメディアファイルは、手作業で確認できる数を超えており、ファイル QC の導入は急務です
強力なフォーマットチェックツールとして
Aurora は現在使用されている様々なフォーマットに対応してますので、強力なフォーマットチェックツールとして活用いただけます。
- コンテナ
トランスポートストリーム、プログラムストリーム、GXF や MXF (排他的なシングルパス解析) - コーデック
MPEG-2、H.264 AVC、MVC、VC-1、Dolby AC-3、Dolby E - 補助的なデータ(字幕情報など)
CEA-608、CEA-708、SCTE20、ATSC53、SCTE35、DVB Subtitles - 配信/ 放送
NTSC、PAL、ATSC (A/53、A/85)、DVB-T (TR 101-290)、ISDB-T (ARIB B10)、CableLabs TV (SCTE54)、CableLabs VOD (SCTEVOD-CEP2.0-I03)、XDCAM (RDD-9)、AS-02 (AMWA)、DVD、Blu-ray - ユーザーが定義した制限
コンテナ(特別なコーデックや補助的なデータのチェックを含む);ビデオストリーム(時間、大きさ、色情報を含む);オーディオストリーム(Dolby を含む)。Auroraで独自の検査を構築できます。
高度なビデオ・オーディオ品質検査アルゴリズム
偽陽性のないよう、実際の目で見える、耳で聞こえるノイズを含むフレームが抽出されることを重要視しています。
3 段階のマクロブロック分析
特に偽陽性のないように構築されました; 可視のマクロブロック端を検出する単純な検査に制限を設けることができ、それらの端が実際にユーザーが目視できるか問題をレポートすべきか、真の検出能力を提供します。
テープヒット検出
Digimetrics 社で開発・デザインされ、テープからのインジェストで発生する、一般的な事象としては断続的なブロック状のラインノイズや光点、モザイクパターン、部分的なライン欠損、フィールド内クロマ欠損などのRF ドロップを検出することが可能です。
サブリミナル・ショット検出
映像に混入した 1 フレームまたは短過ぎるクリップを検出する検査です(バージョン 4.3 以上)。
ARIB TR-B32 オーディオ・平均ラウドネス検査
メディアファイルに含まれるオーディオの平均ラウドネス値が、指定された規格(ARIB TR-B32 含)に沿っているか検査します。
感光性癲癇/ フラッシュテスト
特にOFCOMルール2.12とNAB Japan によって要求されるHarding ガイドラインに準拠してデザインされています。
判りやすいレポートと確認作業
検査結果のレポートは、容易に問題点を判別できるようにデザインされています。また、出力されたレポートから、実際のメディアファイルを確認する作業を容易且つ素早く行えるように設計されています。
- XML ベース、および HTML や PDF 形式でレポートの閲覧または保管が可能です。
- 音声波形やルミナンスのヒストグラム表示などを使って、レポートを分り易く表現しています。
エラー箇所を即座に確認できる「Hydra Player」
Aurora のレポートでは、エラー箇所の説明とそのフレームのサムネイル画像を確認できます。サムネイルをクリックすると「Hydra Player」が起動し、エラー箇所を即座に確認できます。フルフレーム再生はもちろん、フレーム単位でのコマ送り戻し、あらゆる映像フォーマットの再生(デコード)が可能です。
レポートと連動するレビューバー機能(Hydra Player)
レポートのエラー情報と連動するレビューバー機能も搭載されています。エラー箇所だけを確認したり、エラーのレベルを変更したり、または削除したりなど、目視作業の結果をレポートに反映させることも可能です。
自動化
ウォッチフォルダ
Aurora はホットフォルダと呼ばれるウォッチフォルダ機能を使って、QC を自動的に処理させることが可能です。設定されたフォルダに検査させるファイルをコピーするだけで、簡単に QC 処理を開始させることができます。
ワークフローとスマートテストプラン
Aurora は、ワークフローを自動化させるべくデザインされています。Aurora ではスマートテストプランを作成でき、ファイルフォーマットやファイル名などの情報を元にして、分岐処理をウォッチフォルダに構築することが可能です。例えば、MXF 形式の場合は XDCAM 検査、MP4 形式の場合は iTunes 検査、それ以外は指定したフォルダに移動させる、と言った処理を自動的に行うことができます。メディアワークフローのゲートウェイとして使用していただけます。さらに、プロセスを Web サービス API (WSDL ベースの SOAP API)からアクセスでき、様々なワークフローに Aurora を統合させることができます。
その他 Aurora の特長
クロスプラットホーム
Windows サービスのバックエンド上に構築され、Aurora APIとユーザーインターフェースは全てWeb ベースとなっており、Windows、MacOS、Linux ベースのアーキテクチャなどからアクセス可能です。
拡張性
現状必要な同時に処理するファイル数に応じてシステムを構築してください。Aurora で使用する検査ユニット(VU)の数に制限はなく、いつでも拡張可能です。
より高速に
- SDTV のファイルはリアルタイムに対して約2~5 倍、HDTVはリアルタイムもしくは倍の速度での処理が可能です。(※ 検査内容によってはリアルタイム以下の速度になる場合もあります)
- nVidia 社のCUDA テクノロジーを利用して、品質検査のGPU アクセラレーションが可能です。
シンプルセットアップ
- Aurora はWindows 7 またはWindows Server 2008 R2 で動作し、約20分以内でインストールも可能です。必要条件やシステム構成、機器の変更を行う必要は原則ありません。
- 新たなテンプレートエディタは、シンプルでより使いやすいレイアウトにデザインされています。
- 構築した検査テンプレートをXML インポート/ エクスポート機能を通して複数に配置可能です。
安心の保守プラン(オプション)
オプションの保守プランでは、最新のアップデータが利用可能になるセレクトケアから、導入時の説明などのサービスをご提供できます。> 詳しくはこちら