SelenioFlex™ Live Manager

新世代ブロードキャスト向けエンタープライズレベルのライブエンコードマネージャ

IP ベースのストリーミング配信において、エンコーダとストリーミングプラットホームは視聴者とコンテンツとを結ぶ重要な拠点と言えます。確実な放映のためには、チャンネルごとのエンコーダと冗長構造のために多数のエンコーダが必要とされ、エンコーダの数が増えるほど、集中管理・監視の必要性、障害への対応、操作の複雑さも増します。SelenioFlex™ Live Manager は、複数の「SelenioFlex™ エンコーダ」を集中して制御、ノード管理、スケジュール、フェールオーバー、メンテナンス、警報を管理できます。運用コストを抑え、複雑さを解消し、信頼性を向上させることができます。

 

こんな場合におすすめします!

  • 複数チャンネルあるライブストリーミングを一括して集中管理したい
  • エンコードのオーバーフローなど障害時に、フェールオーバー処理で自動的に問題を回避したい

SelenioFlex™ Live Manager の主な特長

フェールオーバーによって信頼性を向上

SelenioFlex™ Live Manager のフェールオーバー機能によって、エンコードに障害が発生しても問題を最小限にすることができます。全エンコード及びストリーミングプロセスを監視して、障害を感知すると自動的にバックアップ機へ運用を切り替えます。遠隔操作による再起動も可能です。システムの管理や監視に伴うオペレーションコストを抑え、オペレーションそのものを簡潔にします。注)フェールオーバー時のストリーミング映像は、特質上 1 フレーム単位での切り替えはできません。約 1 ~ 2 秒の静止状態が入ります。

集中管理、スケジュール管理等、ワークフローの単純化

各エンコーダを個々またはグループで管理でき、オペレーションを大幅に単純化させることができます。ネットワーク上のエンコーダを自動検知、プロジェクトファイルを割り当てるだけで簡単にストリーミングの各種設定が行えます。データベースに全イベントを記録でき、障害やスケジュール、完了報告等のレポート機能も搭載されています。各エンコーダのメンテナンスを目的として、定期的なリブート等もスケジュール管理の中に盛り込むことが可能です。

コストを抑えたソリューションから高度な冗長構成まで

TouchStream アプライアンス対応

ライブエンコードに特化したマルチフォーマット・リアルタイムエンコーダ「TouchStream アプライアンス」が、SelenioFlex™ Live Manager から制御可能です(TouchStream 2.0 以上)。TouchStream アプライアンスは、低コストかつ複数チャンネルのライブ配信設備に最適なソリューションです。

ビデオルーター制御機能

SelenioFlex™ Live Manager は、複数チャンネルあるライブ映像を扱うときに用いられるビデオルーター機器を制御することができます。障害発生時のフェールーバーさせるときに、バックアップ機へ入力させるビデオ信号を切り替えるといったことも可能です。Harris 社、Evertz 社、Nevion 社製のビデオルーターをシリアル接続での制御に対応しています。全チャンネルにバックアップ機を用意する必要がなくなり、全体的なコストの抑制に効果的です。SelenioFlex™ Live Manager で、DPSJ が動作を確認したビデオルーターの情報はこちら 動作確認済み ビデオルーター

サーバーの冗長化も可能

SelenioFlex™ Live Manager のタスクは SQL データベースを介して管理されます。ライブエンコードのフェールオーバーだけでなく、サーバーの冗長構成を求められるケースもあるでしょう。SQL データベースを SelenioFlex™ Live Manager サーバー機とは別の機材に配置することによって、SelenioFlex™ Live Manager サーバーの冗長構成(バックアップサーバー)を配備させることも可能です。

SelenioFlex™ Live Manager システム概略図

SelenioFlex™ Live Manager Console

SelenioFlex™ Live Manager サーバーにアクセスして管理や監視を行うインターフェースです。ネットワーク経由で遠隔操作でき、設備全体のあらゆる設定・制御を行います。またサーバーやエンコード処理、エンコーダの入力映像などのモニタリング、障害等の通知を見ることができます。